「AIって結局、使いこなせる人だけのツールでしょ?」
✍️ GAS・AI活用で業務を自動化しながら、Kindle18冊・複数収益柱を育ててきたオンライン事務歴7年の筆者が解説します。
正直、半年前の自分もそう思っていました。
事業に失敗して400万円の借金を抱え、副業で家庭教師やイベントスタッフをしながら体調を崩した時期がありました。コロナも重なって、しばらく何もできない時期が続きました。
休養を経て「もう一度、自分の力で生きる」と決めたとき、選んだのがKindle出版でした。
ただ、最初は一度挫折しています。
本文は書けても、表紙が作れなかったのです。デザインの知識もなく、外注するお金もない。そのまま放置していました。
状況が変わったのは、GeminiのAI画像生成機能(ナノバナナ)で表紙が作れるようになったときです。「これなら自分でできる」と思って再チャレンジしました。
それから約1年、ClaudeとChatGPT・Geminiを使いながらKindle本を18冊出版しました。エンジニアでもライターでもない、福井在住の元経営者がです。
この記事では、実際にやっているAI活用の全工程と、やってわかった本音を全部書きます。
AI×Kindle出版で伝統工芸を選んだ理由【福井在住・実体験】
18冊すべて、福井県の伝統工芸がテーマです。
2014年から伝統工芸に関わる仕事をしてきて、職人さんとの縁もあります。越前焼・越前漆器・若狭塗・越前和紙……1500年続く技術が、海外製品に押されて今まさに消えようとしている。
一度なくなったら、二度と戻らない。
職人さんがいるうちに、技術が残っているうちに、少しでも多くの人に知ってもらいたい。そういう思いがあったから、テーマ選びに迷いませんでした。
自分の実体験・現地取材・職人さんとの話がベースにあるので、AIが書いた文章に「自分にしか書けない肉付け」ができます。これがKindle18冊を続けられた理由だと思っています。
Kindle出版で使うAIツール|Claude・ChatGPT・Geminiの役割分担
使っているのは主に3つです。
| ツール | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| Claude(Anthropic) | 本文の清書・構成整理 | 文章の質が一番高い。長文でも読みやすく仕上げてくれる |
| ChatGPT(OpenAI) | アイデア出し・原案作成 | 発散思考が得意。ブログ記事を読み込ませて原案を出すのに使う |
| Gemini(Google) | 表紙の背景画像生成・ファクトチェック | AI画像をCanvaに取り込んで表紙を仕上げる。ChatGPTと往復してチェックにも使う |
1つに絞るのではなく、工程ごとに使い分けるのがポイントです。
AIを使ったKindle出版の全工程【ブログ→Claude清書→KDP入稿まで】
1冊の流れはこうなっています。慣れれば2〜3日で完成します。
① 元ネタはブログ記事
ゼロから書くのではありません。まず元ネタは自分のブログ記事です。現地取材・調査・職人さんとのやりとりが全部ブログに入っているので、それをAIに読み込ませます。
「ブログだけだともったいない」という感覚で始めました。同じ内容をKindle・note・YouTube・SNSにマルチ展開しています。
② ChatGPT・GeminiでKindle用原案を作る
ブログ記事をChatGPT(またはGemini)に読み込ませて、「Kindle本の構成と原案を作って」と依頼します。
プロンプト例:
「このブログ記事を元に、Kindle本(初心者向け・30〜50ページ程度)の目次と各章の要点をまとめてください。」
③ Claudeで清書する
ChatGPT・Geminiが出した原案をClaudeに渡して清書します。文章の自然さ・読みやすさはClaudeが一番です。
さらにChatGPTとGeminiを往復させてファクトチェック・違和感修正を行います。AI同士でチェックさせることで、一つのAIだけでは気づけない誤りを減らせます。
④ Googleドキュメントで整形してKDPへ
完成した文章をGoogleドキュメントに貼り付けて、見出し・フォント・余白を整えてからKDPにアップします。
⑤ 表紙はCanvaで作る
これが一番の転機でした。以前は表紙が作れなくて挫折したのですが、Canvaを使うようになってから自分でデザインできるようになりました。
背景画像はGeminiのAI画像生成で作り、Canvaでタイトルや文字を乗せて仕上げます。テンプレートもあるので、デザインの知識がなくても0円で完成します。
⑥ タイトル・説明文・キーワードもAIで
KDP入稿時に必要な説明文・キーワード・カテゴリ選定もClaudeに手伝ってもらいます。スクショを撮ってAIに聞けば、ほぼ何でも解決します。
詳しくはKindle出版のキーワード設定方法とカテゴリ選びのコツ(3つ設定できます)をご覧ください。
AI×Kindle副業の価格設定と収益の本音【99円戦略の理由】
自分は99円で出しています。理由は「まず読んでもらうこと」を優先しているからです。
Kindle Unlimitedに登録しているので、読まれたページ数に応じてKENPロイヤリティが入ります。購入収益とKENP収益の二重取りができる点が魅力です。
正直、すぐ大きく稼げるものではありません。ただ、10冊を超えたあたりから安定して読まれるようになったという実感があります。積み上げ型の副業です。
Kindle Unlimitedは月額980円で18冊すべて読み放題です。→ Kindle Unlimited 30日間無料体験
Kindle出版の収益の仕組みはこちらの記事で詳しく解説しています。
Kindle出版18冊でわかったAI活用の限界と本音
| AIでできること | AIでできないこと |
|---|---|
| 構成・下書き・アイデア出し | 現地取材・職人さんとの会話 |
| キーワード・説明文の最適化 | 「この人から買いたい」という信頼感 |
| 大量の文章を短時間で生成 | 失敗・借金・再起という実体験の重み |
| 表紙画像の生成(Gemini) | 地域・産地・文化への本物の想い |
AIは「書く速度」と「考える量」を爆発的に上げてくれます。ただ、素材(体験・知識・想い)は自分が持っていないといけません。
1500年続く伝統工芸を守りたいという気持ち、職人さんと話してきた時間、現地で見てきた景色——それはAIには絶対に出せません。だからこそ18冊続けられたし、読んでもらえていると思っています。
AI×Kindle出版を今日から始める3ステップ【初心者向け】
- 自分の「素材」を棚卸しする
過去の仕事・失敗・趣味・地元の知識——AIが使えない「自分だけの体験」が必ずあります。まずそこから探してください。 - Claude・ChatGPT・Geminiを無料で試す
3つとも無料プランがあります。まず使い比べて、どれが自分に合うか感覚をつかむことから。 - 完璧を目指さず1冊出す
自分も最初の1冊は短くて粗削りでした。出してみないとわからないことだらけです。KDPは出版後に修正できるので、まず出すことが大事です。表紙はCanva(無料)で作れます。
筆者について
福井在住の元経営者。起業失敗→400万の借金→AI活用で再起中。福井の伝統工芸をテーマにKindle本を18冊出版。Kindle Unlimited登録で無料で読めます。→ Amazonで見る
AI×Kindle出版のよくある質問
AIで書いた本はKDPで問題ないですか?
KDPの規約では「AI生成コンテンツの使用を開示する」ことが求められています。AIを補助ツールとして使いつつ、自分の体験・知識・判断を加えた内容であれば問題ありません。「AIが書いた文章をそのまま出版」はリスクがあります。
どのAIから始めればいいですか?
まずClaudeかChatGPTの無料版で構成・文章作りを試してみてください。表紙を作りたくなったらGeminiのAI画像生成が便利です。3つとも無料で使えます。
得意なことがなくてもKindle出版できますか?
「得意なこと」より「自分だけが知っていること」の方が重要です。地元の情報、仕事の失敗談、趣味の深掘り——誰でも何か持っています。自分も伝統工芸の知識があっただけで、文章が得意なわけではありませんでした。























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