セミFIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指している方にとって、安定した不労所得を得ることは非常に重要です。私はこれまで、QYLD(グローバルX NASDAQ100 カバード・コールETF)を中心に投資を行い、毎月の配当金を再投資することで資産を増やす戦略を採用してきました。しかし、4年間の運用を通じて、新たな視点を持つようになりました。
本記事では、QYLD投資のメリット・デメリットを見直し、インデックス投資へのシフトについて詳しく解説します。これから投資を始める方や、QYLDに疑問を感じている方の参考になれば幸いです。
QYLDの見直し:配当金にかかる税金と経費の問題
1. 高い配当金の魅力とその裏側
QYLDの最大の魅力は、高い配当利回りです。月々の安定したキャッシュフローを得られる点は、セミFIREを目指す投資家にとって非常に魅力的に映ります。しかし、配当金には大きな落とし穴があります。
- 税金の負担:
- QYLDの配当金は源泉徴収され、さらに日本での課税対象になります。
- 特定口座(源泉徴収あり)で運用している場合、20.315%の税金が自動的に引かれます。
- 配当控除が適用できないため、長期的な資産形成には不向きです。
- 高い経費率:
- QYLDの経費率は0.60%と比較的高めです。
- さらに、カバードコール戦略のため、基準価額の成長が抑えられる傾向にあります。
- 長期的な視点で見ると、手数料負担が大きく、資産の増加を妨げる要因になります。
QYLDからインデックス投資へのシフト:オールカントリーやS&P500の優良ファンド
1. インデックス投資の魅力
私はこれらのデメリットを考慮し、インデックス投資へのシフトを決めました。特に以下の点が、インデックス投資の大きな魅力です。
- 税金が引かれない(売却するまで非課税)
- QYLDとは異なり、インデックス投資では配当金を受け取らない限り課税されません。
- そのため、再投資する際の税負担がなく、効率よく資産を増やせます。
- 手数料が安い
- 例えば、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) → 経費率0.1133%
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) → 経費率0.09372%
- QYLDの0.60%と比較すると、圧倒的にコストが低く、長期投資には有利です。
- 例えば、
- 安定した成長が期待できる
- S&P500やオールカントリーは、世界経済全体の成長とともに上昇する傾向があります。
- 特にS&P500は、歴史的に見ても右肩上がりの成長を遂げており、長期保有に適しています。
QYLDよりお金が必要な時に気軽に下ろせる利便性
1. 配当を待たずに自由に売却できる
QYLDのような配当ETFでは、配当を受け取ることで利益を得るため、必要な時にお金を引き出すことが難しくなります。一方、インデックス投資は以下の点で優れています。
- 好きなタイミングで売却可能
- 必要な時に資産の一部を売却することで、自由に現金化できます。
- 配当の受け取り時期を気にする必要がありません。
- 手数料が安い
- QYLDのように高い経費率を支払う必要がなく、コストを抑えながら資産を活用できます。
- 資産の柔軟な活用
- 長期的に資産を増やしながら、必要に応じて取り崩せるため、セミFIRE後のライフスタイルに適しています。
QYLDからインデックス投資への変化
私の投資戦略は、QYLDを中心にしていましたが、現在はオールカントリーやS&P500のインデックス投資にシフトしています。その理由は以下のとおりです。
- QYLDの配当金は税金と手数料の負担が大きく、長期的な資産成長には不利
- インデックス投資は、手数料が安く、税金の負担が少なく、資産を効率よく増やせる
- 必要な時に柔軟に資産を取り崩せるため、セミFIRE後の生活に適している
ただし、QYLDも取り崩す際の手数料負担があるため、今のところは保有を続ける予定です。今後もQYLDの状況を定期的にチェックしながら、適切な投資戦略を検討していきます。
結論:私はQYLDをおすすめしません
QYLDは確かに高配当で魅力的ですが、実際に運用してみると、税金や手数料の負担が大きいことがわかりました。特に長期的に資産を増やしたい方には、インデックス投資の方が合理的な選択肢となります。
これから投資を始める方や、QYLDに興味がある方の参考にな
セミFIREを目指すための投資戦略
私は、これまでQYLDを使った金だるま投資を中心にセミFIREを目指してきました。
毎月の安定した配当金を再投資することで、不労所得を得ることを目指していたのです。
しかし、4年間投資を続ける中で、新しい考え方が生まれてきました。
QYLDの見直し:配当金にかかる税金と経費
QYLDは確かに毎月安定した配当をもたらしてくれる一方で、配当金にかかる税金が思ったよりも高く、さらに経費率もかなり高い(0.6%や購入手数料など)ことが気になり始めました。
特に長期的に資産を増やす上では、この経費が大きな負担になることがわかってきました。
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