QYLDはやめとけ?その理由と代替の投資法を徹底解説

金だるま投資のイメージ図。雪だるまが転がるごとに大きくなるように、株式や高配当ETFの投資が複利で成長していく様子を表現。コインやグラフ、ドル記号が雪だるまの周りにあり、配当金や資産成長を象徴している 投資
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数年前に流行ったQYLD。
当時私もTwitterの情報に踊らされ、今では●000株保有しています。
毎月配当は魅力的ですが、その他インデックス投資など数年経験し
体験談とこれから検討している方にアドバイスとなればと書きました。

今はどうなったのかな?

その後は気になるね

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【はじめに】QYLDが人気の理由と「やめとけ」と言われる理由

投資初心者や高配当を目指す投資家に人気のあるQYLD(Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF)。
毎月分配される高い配当利回りが魅力的に映り、
多くの人が当時QYLDをポートフォリオに加えていたと思います。
しかし、よく耳にする「QYLDはやめとけ」という声も少なくありません。
今回は、QYLDに潜むリスクや注意点について詳しく解説し、
他の選択肢と比較しながら、賢明な投資判断に役立つ情報を提供します。

QYLD2024年10月のチャート
2024年10月現在のチャート

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【QYLDの仕組み】毎月分配される高配当の背景

QYLDは、NASDAQ100指数に連動するETFであり、
特に注目すべき特徴は「カバードコール戦略」を採用していることです。
この戦略により、株式の値上がり益を犠牲にする代わりに、
オプションプレミアム(売買契約で得られる利益)を得ることができます。
このオプション収入が、QYLDの高配当を支える柱となっており、
毎月分配金が支払われる仕組みです。

しかし、この仕組みにはデメリットも存在します。
NASDAQ100の株価が上昇しても、その値上がり益の一部を犠牲にしているため、
キャピタルゲイン(値上がり益)を期待しにくくなるのです。
また、オプションプレミアムが市場の変動によって左右されやすいため、
安定した収益を得るにはリスクも伴います。

【QYLDをやめとけと言われる理由1】キャピタルゲインが期待できない

QYLDを利用する最大のメリットは、高い配当利回りです。
しかし、逆に大きなデメリットとなるのが「キャピタルゲインの制限」です。
QYLDはNASDAQ100の成長企業に投資しているにも関わらず、
カバードコール戦略を用いることで株価上昇の恩恵が制限されます。
つまり、株価が上昇した際でもその利益を享受しにくい仕組みになっています。

特に、長期的な資産成長を目指す投資家にとっては、
このキャピタルゲインの制限が不利に働く可能性が高いです。
QYLDは短期的な配当収入を重視しているため、
資産の増加を図る投資手法とは相性が悪いと言えます。


【QYLDをやめとけと言われる理由2】分配金が減少するリスク

QYLDの分配金はオプションプレミアムに依存していますが、
この収入はマーケットの動向に大きく左右されます。
市場の変動が激しい場合、オプション収入が減少し、
その結果として分配金も減少するリスクがあるのです。
実際、過去のQYLDの分配金額を見ると、安定的な増加が見られず、
減少した時期もあるため、期待していた配当額を受け取れない可能性もあります。

分配金が不安定であることは、
投資家にとってリスク要因の一つです。
安定した収入源を求める場合、
QYLDのようにオプション収入に依存するETFは向かないことが多いため、
他の選択肢を検討する価値があります。


【QYLDをやめとけと言われる理由3】高い経費率

QYLDのもう一つのデメリットは、経費率の高さです。
現在の経費率は約0.6%で、他の高配当ETFと比較して高めの水準にあります。
例えば、人気のある他のETFであるSPYDやVYMの経費率は0.1%台であることが多く、
長期的に見ると手数料の差が投資リターンに大きく影響します。

経費率が高いことで、配当収益から手数料として支払われる金額が増加し、
最終的なリターンが下がる可能性があるのです。
このため、手数料が低い他のETFと比較して、
QYLDは投資効率が悪いとされることがあります。

配当金も高いけど経費も高い

無駄な経費はない方がいいよね


【QYLDの代替案】おすすめの高配当ETFと投資法

「QYLDはやめとけ」と言われても、依然として高配当ETFへの関心がある場合、
代替の投資先を検討するのが賢明です。
以下に、QYLDの代替となるおすすめのETFや投資法を紹介します。

  1. SPYD
    SPYDはS&P 500指数に基づき、高配当株を中心に投資するETFです。
    経費率も低く、安定した配当利回りが期待できます。
  2. VYM※お勧め
    VYMもまた、高配当銘柄を組み入れており、経費率が非常に低いのが魅力です。
    長期的な運用でも安心できる点が多くの投資家に支持されています。
  3. HDV
    高配当ETFの一つで、安定性が高い銘柄を中心に構成されています。
    特に米国株の中でも成熟企業が多く含まれており、
    配当収益の安定を求める投資家には向いています。

配当金はもの足らなくて全部売ったけど、安定はしてたよ

投資は極力リスクを避けたいね

QYLDのメリットを発揮する時期

そんなQYLDですが最大のメリットが受けるタイミングがあります。
それは株価の上下高が平坦であるときです。
株価変動がなくても配当金は出続けますのでメリットを享受できます。
特に最近株価が急落したときは焦りましたが、配当金はちゃんと出ました。
精神安定剤になっていました。

悪いことばかりじゃないのね

1に分散、2に分散、とにかく資産運用は分散よ


【長期的な資産成長を目指す場合】QYLD以外の選択肢

高配当ETFに加えて、全世界株式(オールカントリー)やS&P 500など、
成長を目指すインデックスファンドも検討する価値があります。
インデックスファンドは分散投資によるリスク軽減が可能であり、
成長企業を中心に資産が拡大するため、長期的に安定したリターンが期待できます。


【QYLDをやめるべきか】判断基準を持とう

最終的に、QYLDを投資対象として選ぶべきかどうかは、
自身の投資目的やリスク許容度によります。
短期的な配当収入を求める投資家にとっては、
QYLDの毎月の配当が魅力的に映るかもしれませんが、
長期的な資産成長を目指す場合にはデメリットが大きくなる可能性があります。

以下の判断基準を参考に、QYLDを投資対象として検討するかどうかを考えてみてください。

  • 短期的な配当収入が必要か?
  • 長期的な資産成長を求めているか?
  • キャピタルゲインにどれだけ期待するか?


【まとめ】QYLDの選択は慎重に

QYLDは高配当ETFとして非常に魅力的に映りますが、
キャピタルゲインの制限や分配金の不安定さ、
高い経費率といったリスクがあるため、
「やめとけ」と言われる理由も理解できます。
自身の投資目標に合致しているか、
リスクとリターンのバランスが取れているかを確認した上で、慎重に判断しましょう。

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