QYLDを2018年から保有している筆者が、実体験をもとにQYLDを解説します。
高配当ETFとして人気のQYLDですが、「やめとけ」「デメリットが多い」と言われることもあります。
本記事では、毎月配当の実態やメリット・デメリットを、実際の運用体験を交えてまとめました。
1️⃣ QYLDとはどんなETFか
NASDAQ100に連動し、カバードコール戦略を採用した「高配当ETF」であること。
2️⃣ QYLDのメリットと実際の配当体験
毎月配当・高配当の実態と、筆者が感じたメリット
3️⃣ QYLDのデメリットと上手な付き合い方
株価が伸びない理由と、インデックスファンドと併用すべき理由
QYLDはデメリットもある高配当ETF

QYLDは毎月配当がもらえる高配当ETFとして人気がありますが、同時に明確なデメリットも存在します。
そのため「高配当=良い投資」と単純に判断するのは危険です。
ここでは、QYLDがどのようなETFなのか、高配当の理由、そして見落とされがちな欠点を整理します。
メリットとデメリットの両方を理解することが重要ですね。
QYLDとは?高配当を目的としたETFの特徴
QYLDは値上がり益よりも配当収入を重視した高配当ETFです。
QYLDはNASDAQ100指数をベースにしつつ、株価の上昇余地を一部放棄する設計になっています。
その代わり、毎月安定した配当を投資家に分配することを目的としています。
実際に、成長株が多いNASDAQ100に連動しながらも、株価は大きく伸びにくい傾向があります。
つまりQYLDは「資産を増やすETF」ではなく「収入を得るETF」ですね。
なぜQYLDは高配当なのか
高配当の理由は、株価上昇を犠牲にして配当原資を確保しているからです。
QYLDはカバードコール戦略を使い、オプション取引による収益を配当に回しています。
この仕組みにより、相場が横ばいでも一定の配当を生み出せます。
具体例として、株式市場が好調な年でもQYLDの株価は大きく上がらず、その分が配当として支払われてきました。
高配当は魅力ですが、その裏には代償があるという点を理解しておく必要がありますね。
QYLDのデメリットを理解する重要性
QYLDは長期の資産形成には不向きなETFです。
株価の成長が期待できず、経費率もインデックスETFより高いためです。
長期間保有すると、配当を含めてもトータルリターンで差が開く可能性があります。
実際に、S&P500や全世界株式ファンドと比較すると、成績は見劣りします。
そのためQYLDは「目的を限定して使うETF」と考えるのが大切ですね。
QYLDと一般的なインデックスETFの比較
| 項目 | QYLD | インデックスETF |
|---|---|---|
| 配当頻度 | 毎月 | 年1〜4回 |
| 配当利回り | 高い | 低め |
| 株価成長 | 期待しにくい | 長期で期待できる |
| 投資目的 | 収入重視 | 資産形成 |
| 向いている人 | インカム狙い | 長期投資家 |
QYLDと出会ったきっかけ

毎月配当という仕組みに魅力を感じた理由
投資を始めた当初は「毎月お金が入る仕組み」に強く惹かれていました。
2018年頃、投資についてほとんど知識がなかった私は、「毎月配当金がもらえる株があるらしい」という話を耳にしました。
当時は値上がり益よりも、毎月の収入が増えることの方がイメージしやすく、安心感がありました。
そこで「毎月配当」「高配当ETF」を軸に、さまざまな商品を調べ始めました。
この時点では、資産形成よりもキャッシュフロー重視の考え方でしたね。
高配当ETFの中でQYLDを選んだ理由
当時のQYLDは、最も高配当でわかりやすいETFだったからです。
調べていく中で出会ったのがQYLDというETFでした。
当時は配当利回りが10%を超えており、高配当ETFの中でも群を抜いて目立つ存在でした。
ブログや解説記事を読み、「値上がりは期待できないが、その分配当が多い」という特徴が自分の考え方に合うと感じました。
結果として、「これなら続けられそうだ」と思い、思い切って購入を決めました。
6年以上保有して感じたリアルな評価
QYLDはメリットもある一方、インデックス投資には明確に劣ります。
実際にQYLDを6年以上保有した結果、株価は約13%上昇し、配当金も毎月受け取り続けることができました。
一方で、オールカントリーやS&P500といった優良インデックスファンドは、同期間で約100%近い成長を遂げています。
そのため、トータルリターンで比較すると、QYLDは明らかに見劣りします。
現在はインデックスファンドを積み立てつつ、QYLDは配当目的で保有し続けるという位置づけに落ち着いていますね。
2020〜21年にQYLDブームが起きた理由

低金利時代に高配当ETFが注目された背景
低金利環境が、QYLDブームを後押ししました。
2020年から2021年にかけて、世界的に低金利政策が続き、預金や債券ではほとんど利回りが得られない状況でした。
その中で「毎月配当」「高配当」という特徴を持つQYLDは、非常に魅力的に映りました。
特に、安定収入を求める投資家にとっては、分かりやすい選択肢だったと思います。
結果として、QYLDは一時的に大きな注目を集めることになりましたね。
ハイテク株低迷とQYLDの株価下落
NASDAQ100の低迷は、QYLDの株価に直接影響しました。
QYLDはNASDAQ100に連動しているため、ハイテク銘柄が下落すると株価も影響を受けます。
2021年以降、ハイテク株が調整局面に入ると、QYLDの価格も下落しました。
私はこの動きを想定していたため冷静に対応できましたが、初心者には精神的にきつい展開だったと思います。
株価の上昇が期待できないETFだと理解していないと、不安になりやすい局面でしたね。
類似する高配当ETFが次々に登場した時期
QYLDブームと同時に、似た戦略のETFが増えました。
当時はQYLDだけでなく、S&P500や全米株式指数に連動したカバードコールETFも登場しました。
代表的なものとして、QYLDと似た仕組みを持つXYLDなどがあります。
これにより、高配当ETFというジャンル自体が一気に広まりました。
ただし、仕組みを理解せずに流行だけで買うと、期待とのギャップに戸惑う可能性が高かった時期ですね。
QYLDの配当利回りと直近パフォーマンス

2024年のQYLDは高配当だが株価成長は限定的
2024年のQYLDは高配当を維持している一方、株価の上昇は期待しにくい状況です。
理由として、QYLDは株価の値上がり益よりも配当収入を優先する設計になっているためです。
2024年はハイテク株の調子にばらつきがあり、NASDAQ100全体としても大きな上昇は見られませんでした。
その影響を受け、QYLDの株価も横ばいに近い動きが続いています。
高配当は維持されているものの、成長を期待する投資には向かない局面ですね。
直近1年間の株価推移から見える特徴
QYLDは大きく下落しにくい反面、上昇もしにくいETFです。
直近1年間の株価推移を見ると、急激な値上がりはありませんが、致命的な下落も避けられています。
これは、カバードコール戦略によって価格変動がある程度抑えられているためです。
ハイテク銘柄が低迷する局面では影響を受けますが、値動きは比較的緩やかです。
安定感はあるものの、刺激の少ないパフォーマンスだと感じる人も多いですね。
QYLDの現在の配当利回りと評価
配当利回り約11%前後は、ETFの中でも非常に高水準です。
現在のQYLDの配当利回りはおおよそ11%前後で推移しています。
これは一般的なインデックスETFと比べると、明らかに高い数値です。
毎月配当が支払われるため、キャッシュフローを重視する投資家には大きな魅力があります。
ただし、この高利回りは株価成長を犠牲にした結果である点を忘れてはいけませんね。

QYLDの価格推移と長期的なデメリット

長期で見るとQYLDの株価は右肩上がりではない
QYLDの株価は、長期的に見ると大きな成長は期待できません。
理由として、QYLDはカバードコール戦略により株価の上昇余地を意図的に抑えています。
そのため、NASDAQ100が長期で成長しても、その恩恵をフルには受けられません。
実際に過去数年のチャートを見ると、上下を繰り返しながら徐々に水準を下げています。
株価成長を前提にすると、物足りなさを感じるETFですね。
株価下落と「タコ足配当」への不安
株価下落局面では、タコ足配当を疑われやすいETFです。
QYLDは配当原資にオプションプレミアムを使いますが、状況によっては元本の一部が分配に回ることもあります。
そのため、株価が下がり続けると「配当で元本を削っているのでは?」と不安になる場面があります。
私自身も保有中に、この点が気になった時期がありました。
高配当の裏側にある仕組みを理解していないと、不安が大きくなりやすいですね。
インデックスファンドと比べた場合の弱点
資産を増やす目的では、インデックスファンドに劣ります。
オールカントリーやS&P500などのインデックスファンドは、長期で大きな成長を遂げています。
一方、QYLDは配当込みでも、トータルリターンで差が開きやすいです。
実際に比較すると、数年単位でリターンに大きな差が生まれています。
そのためQYLDは「資産形成の主役」には向かないETFですね。
QYLDのメリットまとめ

QYLDには株価成長が期待しにくいという弱点がある一方で、はっきりしたメリットも存在します。
特に「毎月の配当収入」を重視する人にとっては、他のETFにはない魅力があります。
ここでは、実際に保有して感じたQYLDのメリットを整理していきます。
デメリットとセットで理解することが重要ですね。
高配当利回りで安定した収入を得られる
結論:QYLD最大のメリットは、非常に高い配当利回りです。
QYLDは配当利回りが10%前後と、ETFの中でもトップクラスの水準を維持しています。
これは、一般的なインデックスETFや高配当株と比べても明らかに高い数字です。
実際に保有していると、相場環境に関係なく一定の配当が入ってくる安心感があります。
資産を増やすよりも「収入を得る」目的には適したETFですね。
毎月配当でキャッシュフローを作りやすい
結論:毎月配当は、資金管理のしやすさにつながります。
QYLDは年1回や四半期配当ではなく、毎月配当が支払われます。
そのため、生活費や再投資の計画が立てやすく、精神的な負担も軽減されます。
実例として、配当金を毎月の積立投資や生活費の補填に回すことも可能です。
定期的な収入が欲しい人には、大きなメリットですね。
税務面で活用できるケースがある
結論:人によっては、配当金を税務面で有効活用できます。
QYLDの配当金は雑所得として扱われるため、状況によっては事業所得と相殺できます。
私の場合、事業所得が赤字の年に配当金を相殺できた点は大きなメリットでした。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、個人事業主には検討価値があります。
税金の扱いを理解した上で使えば、QYLDは戦略的に活用できるETFですね。
QYLDのメリットを整理すると
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 高配当利回り | 10%前後の配当が期待できる |
| 毎月配当 | 定期的なキャッシュフローを作れる |
| 税務面の活用 | 事業所得と相殺できる場合がある |
| 精神的な安心感 | 価格より収入重視で続けやすい |
QYLDのデメリットまとめ

QYLDは高配当という大きな魅力がある一方で、長期投資では見逃せないデメリットもあります。
特に「資産を増やしたい人」にとっては、注意すべきポイントが多いETFです。
ここでは、実際に保有して感じたQYLDの弱点を整理していきます。
メリットと合わせて理解することで、後悔のない判断ができますね。
株価の上昇がほとんど期待できない
結論:QYLDは値上がり益を狙う投資には向いていません。
理由は、カバードコール戦略によって株価の上昇余地を意図的に制限しているからです。
NASDAQ100が大きく上昇する局面でも、QYLDはその利益をフルに享受できません。
実際に長期チャートを見ると、株価は横ばいから緩やかな下落傾向にあります。
資産成長を目的にすると、期待外れになりやすいETFですね。
経費率が高く長期では効いてくる
結論:経費率の高さは、長期保有で無視できないデメリットです。
QYLDの経費率は、一般的なインデックスETFと比べて高めに設定されています。
一見すると配当利回りの高さに目がいきますが、毎年確実にコストが差し引かれます。
長期間保有すると、この経費の差がトータルリターンに影響します。
コストを重視する投資家にとっては、気になるポイントですね。
トータルリターンでインデックスに劣る
結論:配当込みでも、優良インデックスファンドには及びません。
QYLDは配当収入は多いものの、株価成長が弱いためトータルリターンが伸びにくいです。
オールカントリーやS&P500などは、長期で見ると大きな成長を遂げています。
実際に同じ期間で比較すると、リターンの差はかなり大きくなります。
資産形成の主役として使うには、力不足なETFですね。
QYLDのデメリットを整理すると
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 株価成長が弱い | 値上がり益をほぼ期待できない |
| 経費率が高い | 長期保有でコストが効いてくる |
| トータルリターンが低い | インデックス投資に劣る |
| 初心者には難しい | 値動きと仕組みの理解が必要 |
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QYLDはデメリットもあるが配当金を活用した投資戦略

QYLDは株価成長が期待しにくいETFですが、配当金をどう使うかによって価値が変わります。
単体で資産を増やすのではなく、収入源として組み込むことで意味を持つETFです。
ここでは、QYLDの配当を活かした現実的な投資戦略を整理します。
使い方を間違えなければ、有効な選択肢になりますね。
毎月配当を安定収入として活用する
結論:QYLDは毎月の配当を目的に使うことで真価を発揮します。
QYLDの最大の強みは、毎月安定して配当金が入る点です。
この配当を生活費の一部や固定費の補填に回すことで、キャッシュフローを安定させられます。
実例として、配当金を日常の支出に充てることで、給与や事業収入への依存を下げることができます。
値上がり益を追わず、収入源として割り切る使い方が重要ですね。
インデックスファンドと組み合わせる戦略
結論:QYLDはインデックス投資と組み合わせて使うのが現実的です。
QYLD単体では、資産の大幅な成長は期待できません。
そのため、資産を増やす役割は優良インデックスファンドに任せるのが合理的です。
具体的には、インデックスで資産形成を行い、QYLDで安定収入を確保します。
役割を分けることで、リスクとリターンのバランスが取りやすくなりますね。
おすすめのファンド構成と考え方
結論:成長用と収入用を分けたポートフォリオが効果的です。
私はQYLDを「配当目的」として保有し、成長部分はインデックスファンドに任せています。
具体例として、以下のような組み合わせが考えられます。
インデックスファンドは積み立てNISAを活用することで、非課税メリットも得られます。
この構成なら、長期成長と安定収入の両立が可能ですね。
QYLDを組み込んだ投資戦略の例
| 役割 | 投資商品 | 目的 |
|---|---|---|
| 成長資産 | 全米株式(S&P500、VTI) | 資産を増やす |
| 成長資産 | 全世界株式(VT、オールカントリー) | 分散投資 |
| 収入資産 | QYLD | 毎月の配当収入 |
| 補助資産 | 現金・債券 | 価格変動の緩和 |
QYLDを購入する方法と注意点
QYLDは楽天証券やSBI証券などのネット証券で購入できます。
対面型の証券会社は手数料が高くなりやすいため、避けた方が無難です。
経費率が高めなETFだからこそ、売買手数料は極力抑える必要があります。
私はQYLDを【楽天証券】から購入しています。
QYLDは楽天証券 やSBI証券などのネット証券で購入できます。手数料を抑えるためにも、対面型の証券会社での購入は避けた方が良いです。

まとめ|QYLDはデメリットを理解して使う高配当ETF

QYLDは高配当と毎月配当が魅力のETFですが、
株価成長やトータルリターンではインデックス投資に劣ります。
そのため、QYLDは資産形成の主役ではなく、
配当による安定収入を得るための補助的な位置づけが適しています。
インデックスファンドと組み合わせることで、
成長と収入のバランスが取れた投資が可能になります。

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